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NODA・MAP番外公演「THE BEE」
2007-06-29 Fri 19:03
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20070629190321


シアタートラムにて「THE BEE」を見て参りました。
パンフレットで述べられてた通り、感動出来る様な話ではありません。
といっても出来が酷いとか、そういうレベルではなく、単純に今の日本人が好きなタイプの話じゃないですよと(笑)。
セカチューなんかが好きな人には、多分向いてないね。
2年前位に新聞のコラムで
「今は泣きたいから、感動したいから映画に行く日本人が非常に多い。私はそれを“泣きたい症候群”と呼んでいる」
というのがあって、物凄く共感したんだけど、そういう風潮を忌々しく思っている人にピッタリな作品、と思う。

この作品は筒井康隆先生の『毟りあい』を原作とし、全て英語で戯曲化してロンドンで上演され、この度凱旋公演として日本語版が行われています(ロンドン版は7月12日から)。
ストーリーはある善良なサラリーマン・井戸が息子の誕生日プレゼントを買って帰宅するところから始まる。
家の前の道が封鎖されていて何事か驚く井戸は、リポーターと警部から脱獄した殺人犯・小古呂が妻と息子を人質に彼の家に立てこもっていることを知らされる。
家族の身を救う為井戸は小古呂の妻に説得を頼むが、あえなく断られてしまう。
同行した警官を殴って昏倒させ、銃を奪った井戸は、小古呂の妻と息子を人質に立てこもる。
被害者が加害者へ、善良な市民が狂気の男へと一変した。
密室の中で繰り広げられる暴力とレイプ。
しかしそれはすぐに“儀式”と化して日常のひとコマになってしまう。
井戸が小古呂の息子へ暴力を振るえば、小古呂もまた井戸の息子に暴力を振るう。
暴力と報復、報復と暴力がひたすらに繰り返されていく…。


原作が書かれたのは今から30年前だけど、今の世界情勢にとても似ていると思う。
核兵器を捨てられず、でも相手には捨てさせたい。
自分からは絶対に捨てられない。
だって捨てたら、終わりだもの。
個人レベルでも結構多いよね。
どんなに非があっても自分から謝れない。
横に広がって歩いているのに道を譲ろうとしない。
譲歩は相手がするべきで、自分には関係のないもの。
そういう狂気はきっと誰にでもあって、例えば蜂のほんのひと刺しで溢れ出るんじゃないか。
だからこんなに尾を引くんじゃないか、と思う。
あんなあり得ない暴力の描写なのに、どこかで共感する部分も確かにあるんだよね。
いや、年端のいかない子供の指を折りたいとか、そういうのじゃなくてね。
普段は自覚しない誰にでもある悪意や残虐性、狂気が浮き彫りになって見えるというか。
大団円みたいにすっきりしない、この感じ。
野田演劇はいつも終わってからが凄い。
何日も考え込むんだよね。
筒井先生は高校時代に結構読んだけど、久しぶりにまた読んでみよう。
「涙と感動」からは遠いけど、あたしはこっちの方が好き。
素敵な時間、もとい悪夢の時間をありがとうございました!
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